日本初の試みらしいが、いま全国の高校生を対象に『全国高校、mikanバトル』という英単語のインターハイのようなイベントが行われているようだ。
簡単に言うと英単語を学習できるスマホアプリ上で学習するごとに貯まるポイントを増やしていき、自分の学校を都道府県上位にランクインさせて賞金100万円を貰っちゃおうと言うものらしい。
今朝起きて産経ニュースを見てこれを知ったのだが、PRや口コミ狙いの企画だろうか。
少なくとも産経に掲載されていたので賑わっているのだと思う。
もくじ
『全国高校、mikanバトル』で100万円ゲットするまでを考えてみる
一瞬、斜に構えてしまったがどちらにせよ高校生にとってはおそらく楽しい企画ではあると思うので、高校生の息子や娘、友人が居る方は下記のリンクを教えてあげると良いかも知れない。
全国高校、mikanバトル
余談だが英単語学習アプリとして『mikan』は個人的にとても良くできていると思っている。五感を使った速度のある反復練習でサクサクと覚えていくタイプの学習アプリだ。
アプリリリース時にその有効性を示すために全国各地を回り、その実績も証明されている。
その辺の詳細はまた別記事でレビューも含めて書いてみようと思う。
話を戻すが折角なのでどうすれば賞金がもらえるのか、どの程度で賞金がもらえるのかを以降の項で考えてみようと思う。
勝つためにまずはイベント概要をおさらい
予選開催期間
2016年5月12日~2016年6月30日
今日(2016/05/23)の時点で残り1ヶ月と1週間程度といったところ。
飽くまで予選なので、出遅れたからといってもまだ余裕を持って決勝を狙えるだろう。
決勝戦の日程
2016年7月8日(金)に行われるとのこと。
優勝校の特典
1位の学校に英語を継続的に学ぶ名目で奨学金100万円が賞金として与えられる。
賞金の分配方法は下記参照。
その他にも上位に入賞した10校には特別な記念品がプレゼントされる。
予選ポイント獲得ルールと予選突破条件 ※重要※
- 1人が1つの単語を学ぶごとに1ポイントが付与される
- 予選期間中の合計ポイント数で競い合い、各都道府県の上位3校が予選を突破できる
- アプリ内の課金コンテンツはカウントされない(無料ユーザーでも対等に戦える)
- 1日辺り稼げるポイントは1人100ポイントまで
- 同じ単語でも日付さえ変わればポイントは加算される
- 11位、22位、33位…と、ゾロ目の順位を取った学校には特別なプレゼントもあるらしい
決勝戦のルール
- 予選で稼いだポイントは決勝戦では加味されない
- 決勝戦は個人レベルでの英単語力が必要になってくる
- 詳しい決勝ルールは予選終了時に発表される
予選突破の活路を見いだせ
予選突破条件が学習で稼いだポイントの累計値のみとなっているため、学内での参加人数を増やすのが絶対的に有利でありマスト要件だと言える。
さらに1日辺り100ポイントまでしか稼げないという制限もあるので、毎日100ポイントは確実に貯めていくことになるはずだ。
1人での限界は1日100ポイント。
日付が変われば同じ単語でも貯まるというのだから、こんなポイントは毎日一瞬で溜まってしまうだろう。
そこで重要になってくるのは参加者である高校生たちのマーケティング能力だ。
もちろん回りへの呼びかけや、学内での人脈もモノを言うだろう。
しかし世の中みんな友達が多いわけではない。
筆者である私は高校生の頃はケータイすら持っておらず、友達付き合いも殆ど無かった。
そんな人間が急に声をかけてきて、『このアプリ入れて毎日100ポイント貯めてよ~』なんて言っても怪しまれたりバカにされたりして終わりだろう。
重要なのは如何に自然にこの大会に興味をもたせるかだ。
(さりげなく)みんなにこの全国大会を認知してもらおう
人は直接ものを勧められると引いてしまう事が多い。
どんなに便利なものや良いものであっても、熱心に押されるとまずその熱意に参ってしまい引いてしまうのだ。
特に筆者のように友達付き合いが少ない人間に急に迫られたらなおさらだろう。
そこで、まずは自分がこのmikanバトルに参加して、100万円を目指している物があることを自然に知って貰うことを心がけてみるといいだろう。
(特にクラスの人気者、影響力のある人の目に付くところを狙おう!)
SNSを最大限に活かし、参加者(仲間)を増やそう
自然に認知させるにはTwitterやFacebookやInstagramなどのSNSを使うのが効率的だろう。
LINEのタイムラインでも良い。
ゴリ押しするではなく、100万円の賞金目指してポイントを毎日稼いでることや、
予選を突破することが現実的であることを匂わせ、みんなのやらない理由・やれない理由つぶしをするといいだろう。
人は断る理由を無くしてあげれば比較的安心して首を突っ込むことがきる生き物だ。
今から予選に参加して毎日簡単に100ポイントを貯めるだけで、100万円ゲットのチャンスが十分に現実的になるのだから、本来やらない理由がないのだ。
SNS投稿時は4:4:2の法則を意識せよ
SNSの投稿で気をつけてほしい法則である。
特に企業は自社製品の宣伝ばかりしていると、セールスされてるという意識が大きくなり、ドンドンとファンは離れていく。
そこでSNSへの投稿内容は、
プライベート投稿:4割、なるほど!投稿:4割、(仕事を)魅せる投稿:2割
この割合で投稿していくことが理想とされている。
特に『共感』や『なるほど!』を得る為の投稿は重要視されているので、このイベントでも予選突破がとても現実的であることや、1日1人が100ポイント取れば○○人参加で余裕で予選突破!と言うような気持ちをくすぐる投稿をし、仲間を増やしていくとより効果的だろう。
残り2割の『魅せる』投稿については自分の仕事への思い(この場合は全国大会への思い)や、参加ページヘの誘導(URLを貼るなど)で良いはずだ。
重要な部分の投稿かも知れないが、人は他人の熱意や意気込みやゴリ押しをとても嫌う。
2割で投稿したとしても私個人的には十分な気がするものだ。
また都道府県ごとに上位3校が予選通過となる為、東京などはかなりの激戦になると思われる
全国の高校の学校数を見たら鳥取がアツかった
予選ルールに書いてあるとおり、各都道府県の高校上位3校が予選を通過する。
つまりは学校数が少ない都道府県ほど有利、という誰もがわかる簡単な構図だ。
そこで文部科学省で公表されている全国の都道府県別高等学校の学校数を見てみたがざっとこんな感じだ。
都道府県 | 高校数 | 都道府県 | 高校数 | 都道府県 | 高校数 | 都道府県 | 高校数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
東 京 | 432 | 茨 城 | 123 | 熊 本 | 82 | 滋 賀 | 58 |
北海道 | 297 | 福 島 | 112 | 岩 手 | 81 | 石 川 | 56 |
大 阪 | 261 | 新 潟 | 106 | 岐 阜 | 81 | 宮 崎 | 54 |
神奈川 | 236 | 長 野 | 104 | 栃 木 | 80 | 富 山 | 53 |
愛 知 | 220 | 京 都 | 104 | 長 崎 | 79 | 奈 良 | 53 |
兵 庫 | 213 | 宮 城 | 100 | 三 重 | 72 | 和歌山 | 51 |
埼 玉 | 201 | 鹿児島 | 92 | 愛 媛 | 67 | 島 根 | 50 |
千 葉 | 185 | 岡 山 | 90 | 山 形 | 64 | 高 知 | 47 |
福 岡 | 165 | 青 森 | 85 | 大 分 | 64 | 佐 賀 | 45 |
静 岡 | 144 | 山 口 | 85 | 沖 縄 | 64 | 山 梨 | 44 |
広 島 | 129 | 群 馬 | 82 | 秋 田 | 59 | 香 川 | 42 |
福 井 | 40 | ||||||
徳 島 | 39 | ||||||
鳥 取 | 31 |
※文部科学統計要覧(平成25年版)より
ご覧の通り、最も多い学校数は東京で少ないのは鳥取県という結果になった。
残念ながら東京都や北海道、大阪などの高校生は激戦が予想される。
上位3校ともなれば倍率は144倍だ。高校生の生徒数もダントツで多いことから、現在下位である東京の高校が予選突破を狙うのは難しいだろう。
しかし、全国には学校数が少ないエリアがまだまだある。
学校数最小数である鳥取県に至っては、10校に1校は予選突破をして決勝に行くという具合だ。
これは鳥取県民の高校生はかなり狙いめな気がする。
私が高校生だったら奔走してしまうレベルだ!
今からでも県内3位を目指すのであれば、まだまだ十分に狙えるだろう。
もちろん鳥取県以外で学校数が少ない都道府県に同じことが言える。
どうしても決勝に行って100万円がほしい!という高校生は今スグにでも転校して、現地の学校で参加者を募ると良いかもしれない。(オススメはしない)
少々大げさなことを言ったが都心部の高校生もそれ以外の高校生も、
今から余裕を持って予選に励み決勝進出を果たしてほしい。
賞金100万円はどのように貰えるのか?
(全国に5,000校程度しかないが)万が一優勝した場合賞金はどのように貰えるのだろうか?
1人が100万円を貰えるということではない
まず優勝した学校に100万円が与えられる。
そして優勝した学校は、予選時に稼いだポイント+決勝時に稼いだポイントの合計値が算出される。
例えば予選時に4,000ポイントを稼ぎ、優勝した時に6,000ポイントを稼いだ学校は10,000ポイントを保有していることになる。
そのあとに個人で稼いだポイントを元に100万円が分配される。
上記のように学校全体で10,000ポイントを稼ぎ、個人で1,000ポイントを稼いだ、いうことであれば計算式は下記のようになる。
100万÷10,000(学校全体のポイント)×1,000(個人で稼いだポイント)=10万円
=個人の賞金
飽くまで例だが、上記の場合で学校が優勝すれば1,000ポイント稼ぐだけで10万円も貰えるのである。
1日100ポイントの練習が上限だが、100ポイントなんて一瞬で言ってしまうのでぜひ励んで欲しい。
決勝では幅広い英単語の知識も必要になるので、日頃の学習の成果も試されるはずだ。
努力が水の泡にならないように絶対に注意すべきポイント
複数アカウントで不正は働かないように!
複数のアカウントを使ったポイント稼ぎは、仮にも優勝をした時には絶対にバレてしまいます。
生徒手帳を絡めた本人確認があるようです。
ズルをして稼ぐことは考えずにコツコツとがんばってください。
奨学金は運営者が直接手渡しで持ってくる!
優勝すると運営者(恐らくアプリ開発会社の社長)が賞金を持って学校に来校するはずです。
胸を張って受け取れるようにあとから発覚してしまうような不正や辞めておきましょう。
違うスマホを使う・異なるアカウントを作る・家族のスマホを使う程度のことを思いつく人はいるかもしれませんが、優勝したあと調べられたら全て発覚してしまいますし、賞金が水の泡になってしまいます。
学校を途中で変更することはできない!
全国高校、mikanバトル時に登録した高校は期間中に変更できません。
どうしても変更する場合は、運営に直接問い合わせが必要とのことです。
1人の力には限界がある
最後のまとめに超普通なことで恐縮になりますが、地道な努力こそが実を結びます。
特に累計ポイントが予選通過指標にされている以上これに限ります。
だいぶ上の方でも言ったように、自分1人の力には限界があります。
どうやっても大勢に対して少数では不利です。
共感して協力してくれる学内の仲間を、自身の力でぜひとも発掘して下さい。
ひたむきに予選突破を目指している様子をTwitter、Facebook、Instagramなどで拡散するくらいで十分でしょう。
自分が頑張って結果を残していく姿を見せれば、なんやかんやで自発的に動いてくれる人は現れるものです。
それでは、アラサーのおっさんは全国の高校生たち検討をお祈りしながらこの記事を終わりにしようと思います。